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アイロンワッペンの「のり」がつく布とは
アイロンを使ってワッペンを貼りつけようとしても、なかなかキレイ貼りつかなかったり、すぐに取れてしまうことがあります。その原因は布の素材にあります。
ワッペンとのりと相性が良い素材とそうではない素材があり、相性が良くないと貼りつけることが難しくなります。
アイロンワッペンと相性が良い素材
アイロンワッペンはアイロンの熱を使って貼りつけますので、熱に強い素材が向いています。綿や麻といった天然素材は熱に強く、アイロンワッペンが貼りつけやすくなります。特に相性が良いのはデニム生地です。
アイロンワッペンと相性が良くない素材
熱に弱い素材が貼りつきにくくなります。ポリエステル、ナイロン、アクリルといった化学繊維やニットとは相性が良くありません。また革や合皮にも貼りつけるのが難しくなります。
素材の他に布の表面の状態によっても貼りつけるのが難しい場合があります。表面がデコボコしている布、防水加工や撥水加工が施されている布などがそうです。
その場合はアイロンを使って貼りつけるのではなく、縫い付けるなど他の方法を考えてみてください。
のりがつくようにするには?アイロンワッペンの付け方
- アイロンワッペンを貼りつける前に、貼りつける側の布の状態を整えます。
布にシワがあると表面がデコボコになるためアイロンワッペンがキレイに貼りつけられません。事前にアイロンでシワを伸ばしておいてください。シワのない状態に仕上げるためにスチームアイロンを使うと良いです。布の上にあて布を置いてから、スチームアイロンを使ってシワをキレイに取り除きます。 - アイロンワッペンを貼りつけるときのアイロンは中温にします。
熱が高いほうが貼りつけやすく思えますが、ワッペンが溶けてしまう場合があります。アイロンは中温にし、あて布も使うようにしてください。 - 貼りつける布の方も中温のアイロンが使えるかどうかを確認してください。
確認する方法は布についている洗濯表示を見ます。アイロンの中に点が2つ以上ある、または中か高という文字がある場合は中温のアイロンを使うことができます。アイロンの中に点が1つ、または低という文字がある場合は、アイロンは低温までしか使えません。この場合はアイロンを低温にして使うようにしてください。アイロンにバツ印があるマークはアイロンをかけることができない素材です。ワッペンは別の方法でつけるようにしましょう。
ワッペンのつけ方
- アイロンはスチームも使えるような状態にして、中温に設定します。スチームが使えない場合は霧吹きでも大丈夫です。
- ワッペンの上にあて布を置いて、10~15秒ほどスチームアイロンを当てます。ワッペンの上から強く押し付けてください。アイロンは滑らせるのではなく、体重をかけて押し当てます。
- 次に布の裏側からもあて布をしてアイロンを当てます。
- ワッペンを完全に冷まします。冷めるまでは触れたり動かしたりしないようにしてください。
ワッペン アイロンワッペンの「のり」が剥がれてしまうとき
アイロンワッペンののりは製品によって強度に違いがあります。貼りつけたら剥がれることがなくぴったりとくっついていてくれるものもあれば、貼りつけても徐々に端から剥がれてきてしまうものもあります。アイロンワッペンに使われているのりの接着強度が弱いと剥がれやすくなってしまいます。その他にも、アイロンワッペンは洗濯する度に粘着力が弱くなってしまいますので、どんどん剥がれやすくなることもあります。
のりが剥がれてしまい、もう一度アイロンを使っても貼りつけられない場合は、布用の接着剤を使うと良いです。布用の接着剤はホームセンターなどでも販売されていますが、手芸店に強力なタイプの接着剤があります。手芸店の店員さんに相談してみると良いでしょう。布用の接着剤を剥がれた部分に塗って貼りつけるか、ワッペンを一度きれいに剥がしてから接着剤で貼り直してください。
布用の接着剤を使いたくない場合は、直接縫い付けてください。縫い付けると剥がれる心配がなくなりますし、糸が切れたりしてほどけてきたらまた縫い付ければいいだけです。
のりの弱いアイロンワッペンは接着剤を追加するといい
アイロンワッペンに使われているのりが弱くて、なかなかキレイに貼りつけられない場合は、布に使うことができる接着剤を追加すると良いです。
布用の接着剤にはボンドタイプ、シートタイプ、パウダータイプがあります。ご自分の好みで選んでください。
ボンドタイプは様々なメーカーから販売されていて、手に入りやすくなります。普段のお買い物ついでに買うことができますので、一番手軽でしょう。
貼りつけるときもアイロンは使いません。紙などに使う接着剤のように、ワッペンの裏に塗って貼りつけます。
シートタイプは両面テープのようになっています。サイズも様々なので、必要な大きさで選ぶと良いでしょう。使うときはワッペンの大きさにカットしてから使います。ワッペンの裏側にアイロンを使って貼りつけたら、次に布の方に貼りつけます。
パウダータイプはシートタイプと同じくアイロンを使って貼りつけます。粉末になっていますので、使いたいところだけに部分的に使うことができます。ワッペンの一部が剥がれた場合などに便利です。
アイロンワッペンを取りたくなったら
アイロンワッペンはワッペンの接着剤に熱を加えて溶かして貼りつけ、それを冷やし固めることで接着せれています。
一度貼りつけたワッペンを剥がしたい場合も、再度熱を加えて接着剤を溶かすことで剥がすことができます。
ドライヤーを使う方法
急いで剥がしたいときは、手っ取り早くドライヤーの熱を利用すると良いです。剥がしたいワッペンののりの部分にドライヤーの温風をあてて温めたら、端からそっと剥がしていきます。
アイロンを使う方法
アイロンを使うとキレイに剥がすことができます。剥がしたいワッペンの上にあて布をしたら、中温のアイロンでワッペンの端から熱を加えます。ワッペンが温かいうちに端からゆっくりと剥がしてください。アイロンをあてたワッペンは熱くなっていますのでやけどには気をつけてください。ピンセットを使うと便利です。
一回ではキレイに剥がれない場合は何度か繰り返してみてください。
ワッペンを剥がした後にのりだけ残ってしまう場合があります。その場合はのりに布を当ててから、アイロンで温めてみてください。何度も繰り返していくうちに、のりが溶け出して取り除くことができます。
アイロンワッペンは貼りつけるときも剥がしたいときも熱を加えて接着剤を溶かすことがポイントです。剥がれやすいワッペンは接着剤を追加する方法があります。ワッペンがキレイについている状態をキープするためにも、ぜひ試してみてください。