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車を運転中にイヤホンを両耳にしていても交通違反ではない?
両耳にイヤホンをして自動車を運転していた場合、交通違反になるのでしょうか?
結論から言うと、イヤホンをしているだけでは道路交通法違反になることはありません。しかし、交通事故を起こしてしまって、その際にイヤホンをしていたことがわかった場合には「安全運転義務違反」となってしまう可能性はあるのです。
イヤホンで音楽を聴き、周囲の音が聞こえないことが原因で事故を起こした可能性があると判断されてしまうからです。イヤホンをしていなくとも、車内でスピーカーから大音量で音楽を聴いていた場合には同じように「安全運転義務違反」とされる可能性はあります。
その為、運転中にイヤホンをすること自体が禁止されているわけではありません。しかし、都道府県によっては条例で運転中のイヤホンを禁止しているところもありますので、注意しなくてはいけません。
いずれにせよ、例え小さな音で音楽を聴いていたとしても、イヤホンをすることで周りの音が聞こえ難くなることは確かです。出来ることなら運転中のイヤホンは避けた方が良いでしょう。
運転中にイヤホンを両耳にしていた場合、どんな罰則を科されるの?
運転中にイヤホンをつけているだけでは、道路交通法違反になることは無いというお話をしました。そもそもイヤホンは小さいので、つけているかを車外の人が判断するのも難しいのです。補聴器をつけている場合なんかもありますので、イヤホンをしているというだけでは警察も取締りは出来ません。
しかし、ヘッドホンをして耳を塞いでしまっている場合や、明らかに車内でノリノリの様子で怪しい運転をしていれば、警察に声をかけられてしまう可能性はあります。
もし安全運転義務違反とされてしまった場合には点数は2点引かれ、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金とされます。これは、一時停止の無視や踏切の不停止をした場合と同様の罰則です。
運転においては「かもしれない運転」がとても重要です。常に危険を予測しながら運転する必要があるのです。
しかしイヤホンをして音楽を聴いてしまえば、周りの音が聞こえなくなってしまって事故が起こるリスクは高まります。事故が起こった後に「イヤホンをして音楽を聴いていなければ、車が近づいてくる音が聞こえていたかもしれない…」なんて思っても、もう遅いのです。
運転中のイヤホンは両耳ではなく片耳であればいい?
運転中に両耳にイヤホンをしてしまえば、周りの音は少なからず遮られてしまいますので、危険というのは納得出来ます。では、イヤホンは片耳だけにつけるようにすれば問題ないのでしょうか?
実は、その都道府県によっても条例が違う為、ハッキリとした答えを言うことが出来ないのです。片耳であれば問題無いとしているところもあれば、例え片耳であっても条例違反とされてしまうところもあります。
しかし何よりも大切なのは、周りの音が十分に聞こえていて安全かどうかということです。警察に捕まるか捕まらないかでは無いのです。
そしてイヤホンに関しては、自動車に乗っている時だけでなく、自転車に乗っている際にも気をつけなくてはいけません。耳にイヤホンをして自転車を運転していると、警察に注意されてしまう可能性があります。
この際も片耳か両耳かということで判断しているわけでなく、きちんと周りの音が聞こえる状況で安全運転が出来ているのかを見られています。
運転中の音楽はスピーカーで聞こう!
運転中に車内で音楽を聴くときは、イヤホンを使うよりもそのままスピーカーで聴く方が周りの音も聞こえるため安全です。ただ、スピーカーから大音量でかけてしまえば同じように周囲の音は聞こえなくなってしまいますので、あくまでも音楽は小さな音で聴くようにしてください。
一昔前であれば、車で音楽を聴く際にはカセットテープやCD、MDを入れるなどしていましたよね。しかし今はスマホなどから、とばして音楽を聴くことも出来るようになっているので、とても便利です。
車内にいくつものCDやMDを置く必要もありませんし、無線で音楽をとばすことが出来るのでコードもごちゃごちゃせず車内もスッキリです!
ただ、音にこだわる人にとっては無線だと少し物足りないと思ってしまうかもしれません。そんな方は、有線で繋ぐことで高音質で音楽を楽しむ事が出来ます。
あくまでも、ボリュームは小さめですよ!
運転中に音楽やラジオを聞くときにはどのくらいの大きさまで?
運転中に車内で音楽を聴く場合は、大音量で聴くと周りの音が聞こえなくなってしまう為危険だというお話をしてきました。
じゃあ具体的に何デシベルか?と言われると、具体的な決まりはありません。
しかし、大音量で音楽を聴くことで周りの車が鳴らすクラクションの音だったり、警察車両のサイレンなどの音が聞こえ難くなることは容易に想像がつくでしょう。そんな風に周りの音が聞こえないことで事故に遭ってしまう危険性は高まるのです。
その為、何デシベル以上といったことではなく、自分自身で周囲の音が十分に聞こえる大きさで音楽をかけることが重要になってきます。
重要なのは、警察に捕まるか否かということではありません。安全な状況で運転が出来ているかどうかということです。そのことを忘れないでください。