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専願と併願の違いって何?簡単に解説します!
専願というのは、受験をするときに「合格をした場合は必ず入学をします。配慮をお願いします。」というものになります。
併願は「必ず入学します」というものではないため、専願よりも入学の数を予測しにくくなります。
専願で受験をする場合、併願で受験をするよりも合格のラインが低くなり、合格できる可能性も高くなるという特徴があります。
専願希望者と学校側には、お互いにメリットになることが多いということが挙げられます。
また、専願の入学は私立の学校を受験する場合にのみ有効になるシステムです。
併願で受験をする場合は、専願の受験者よりも高い学力が必要になりますし、学校側も入学の人数を把握しにくくなります。
専願と併願の違い~専願の意味について解説
専願は「単願」と呼ばれることもあります。
私立の中学校・高校・大学で取り入れられている制度の入試形態になります。
専願でその学校を受験する場合は「合格が出来れば必ず入学をいたします」という確約をして願書の提出をする形になり、合格の場合は入学をすることになります。
このため、選抜の過程において、一定の加点がされるようになっており、ほかの受験生よりも優遇されて入試に挑むことができます。
私立の学校は「滑り止め」として受験する人も多いため、入学する人数がはっきりわからないという特徴がありますが、専願入試の場合は入学する生徒の人数をより早く確定することができるというメリットがあります。
専願で入試をする場合、入学する生徒が入学を辞退するということは認められておらず、学校側と受験生、お互いの信頼関係によって成り立ているシステムになります。
専願と併願の違い~併願の意味について解説
複数の学校に願書を提出することを「併願」と言います。
願書とは、入学したいと思ってる学校の校長先生に対して「そちらの学校に入学したいと思いますので受験をさせてください」という申し出をする書類になります。
学校側が用意している書類になり、独自の用紙があります。公立高校の場合はすべて同じ様式の書類になっている場合もあります。
学校側としては、併願で願書を提出した場合はその受験生が必ず自分の学校に入学するかわからないということになります。
「ほかの学校が合格した場合はそちらの学校に入学するかもしれません」というのが「併願」になるため、「専願」で受験をする受験生よりも入学する時の条件が悪くなることもあります。
専願の受験生ですと、合格をしたら必ずその学校に入学することになりますので、加点される点数も多くなるためです。
学校によっては、願書に併願か専願かを記入させるところもあります。
専願入試の方が合格する確率が高いって本当?
私立の学校の場合は、専願で受験をするか併願で受験をするかで合格できるラインも変わってきます。
専願入試の場合は合格すれば必ず入学をするという形になりますから、専願の受験生の方がより有利な条件で入学することができます。
例えば、筆記試験をする際、5教科の合計の点数が500点満点だった場合、併願で受験をする人たちの合格ラインの点数が350点だったとしても、専願で受験をする人たちの合格ラインの点数が320点ということになります。
このように、合格できる基準のラインを低く設けられているのが専願受験になります。
ですが、一部の学校では専願と併願の区別をしていないところもあり、専願で受験をする人しか受けることのできない学科を設けているところもあります。
そういったところを受験したいと考えている場合は、前もって詳しく調べておいた方がよいでしょう。
専願で受験をして不合格になった!まだ可能性はあります
専願で受験をする場合は併願に比べて合格できる可能性が高くなりますが、場合によっては落ちてしまうこともあります。
専願受験をして落ちてしまった場合、「もうだめだ・・・」と思うかもしれませんが、諦めなくても大丈夫です。
時期が早ければほかの学校の願書の締め切りに間に合う可能性もありますから、そういった学校に再度願書を提出してみましょう。
最近では入試の形も多様化していますので、入試の方法を変えることで再度受験をすることも出来ます。
AO入試であれば6月頃、専門学校の推薦や一般入試は10月頃、大学の推薦入試は11月頃、大学の一般入試は2月頃と、入試をする方法によって試験の時期も変わってきます。
万が一、受験に失敗した時のことを考えて、前もって色々と情報を集めておくと良いですね。
志望校を何校か用意しておき、複数の学校のパンフレットを見て、どんな受験の方法があるかを調べておきましょう。
受験生の皆さんは毎日大変な思いをして過ごしているかもしれませんが、合格に向けてする努力は将来にもきっと役立つはずです。頑張ってくださいね!