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接客は言葉遣いが大切!レジの仕事では正しい言葉を使おう!
「○○円からお預かりいたします」
レジの対応時によく聞く言葉ですが、実はこれは間違った日本語です。もともとは「○○円をお客様からお預かりいたします」という言葉から来ています。しかし、お客様からという言葉が無い場合には「○○円をお預かりいたします」で良いのです。
「どちらにいたしますか?」
「いたす」というのは謙譲語であり、自分に対して使うものです。そのため、お客様に対しての言葉には使いません。この場合は「どちらになさいますか?」という表現が正しいのです。
「レシートのお返しです」
レシートはお客様から頂いたものでは無いので、返すという表現は不適切です。お釣りを返す際などに使います。その為「レシートでございます」と渡すべきなのです。お釣りがある場合には、まずお釣りを渡した後にレシートを渡すと、丁寧な印象になるでしょう。
接客業の言葉遣いは意外と耳に残る!レジの仕事で使う敬語とは?
いらっしゃいませ
お客様を迎え入れた時に言う、最初の言葉です。しっかりとお客様の方を向いて、「いらっしゃいませ」と語尾を伸ばさず笑顔で言いましょう。
かしこまりました
お客様から注文を受けたりした際など、承諾の返事として使用する言葉です。「わかりました」や「了解しました」というのは丁寧語ではありますが、接客には不向きです。謙譲語である「かしこまりました」を使うことで、お客様に敬意を表すことが出来ます。
少々お待ちください
お客様と対応している最中にその場を離れたりすることがあれば、この一言が必ず必要になります。「ちょっと待ってください」ではなく、「少々お待ちください」という表現をしましょう。「少々お待ちくださいませ」や「少々お待ちいただけますでしょうか」と言うと、より丁寧な印象です。
お待たせいたしました
「少々お待ちください」と言って待たせた後や、お料理を提供する際などには必ずこの一言を言うようにしましょう。例えそれが短い時間であった場合にも、言う必要があります。
ありがとうございます
接客業においては、無くてはならない言葉です。普段の生活では、つい「すみません」と言うことが多くなってしまいがちですが、接客業では心を込めて「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えることがとても大切なのです。
接客の仕事をすることに!言葉遣いやレジでのお金のやりとりが不安!
レジでお金を返してもらう際、よくあるのがお札も小銭もレシートも同時に渡されるパターンです。
例えば1,620円のお会計に対して5,000円を支払ったとします。そうするとお釣りが3,380円となるわけですが、3千円の上にレシートを置いて、さらにその上に380円が置かれていることがよくありますよね。
これが一般的と思うかもしれませんが、決して丁寧な渡し方とは思えません。というか、お札を受け皿に使うなんて失礼です。正しくは、「お先に3,000円のお返しです。」と言ってお客様がお札をお財布にしまうのを確認してから、「お後380円のお返しです。」と返すのが良いでしょう。
こんな風にレジ用語としてよく使われている言葉はあるものの、それが間違っていることも多いのです。その為、正しい言葉遣いが出来ているとお客様からの印象もグッと良くなるのです。お店の人からも、この人はプロ意識が高いと評価されるでしょう。
是非参考にして、これらを今後のレジ業務に活かしてください。
レジでよく聞く「いただきます」や「お預かりします」はどちらが正解?
レジでお金のやりとりをする際に、「いただきます」も「お預かりいたします」とどちらも良く耳にしますよね。でも実は、使い分ける必要がある言葉なのです。
ポイントは、所有権がどこにあるのかを考える事です。
お会計金額が300円だった時にお客様1,000円出したとします。そうすると700円をお客様にお返しするわけですが、700円を返すまで1,000円の所有権はお客様にあるのです。その為「お預かりいたします」という表現で受け取るべきなのです。
もしお客様が、300円の商品に対して300円ちょうど出したとします。そうすると300円を受け取った時点でそのお金の所有権は店側となり、商品の所有権はお客様となるのです。
その為、店員さんが「300円ちょうどお預かりいたします」という言葉は、日本語として間違っているということになります。
使い分けが難しいと思うかもしれませんが、よく考えれば簡単なことですよ!シンプルにお釣りが出る金額を渡された場合には「お預かりいたします」と言って、ちょうどの金額を渡された時には「いただきます」と言ってみたらいかがでしょうか。
接客業の店員さんにイラっとした態度や言葉遣いとは?
店員同士の雑談
- 「店員同士が雑談している声が聞こえてくることがあります。客がいることをわかっているはずなのに、商品の前に立ちはだかっていたり、前を横切ったりするのはイライラしますね。」
- 「飲食店にて、店員を呼んでいるのにおしゃべりに夢中で全然来てくれない」
- 「チャラチャラした店員が、同僚の女の子に話しかけることに夢中で仕事どころではない。」
言葉遣い
- 「明らかに年下と思われる店員に、タメ口で話された」
- 「『よろしかったでしょうか』というのは間違った使い方なのに、どこへ行っても使う人がいて気になる」
- 「アパレル店などで『いらっしゃいませーーーーー』と語尾を伸ばして言うところ」
- 「早口で話してくる店員がいて、聞き取れない。あなたにとってはいつもやっていることかもしれませんけど、こっちはわからないことが沢山。お客様の立場に立って考えて欲しい。」